【2025年8月最新版】ドジャースがトレードデッドライン直前に獲得した選手を解説!

選手名鑑

こんにちは!初心者向けMLBブログを運営する「そろてん」と申します!

今回は8月1日に締め切られたMLBのトレードについて
ドジャースが関わるトレードに絞って、注目ポイントをお伝えさせていただきます。

ネットニュースなどを見ていても、
「補強した選手はどういう選手なんだ?」
「このトレードのドジャース側の意図はどこにある?」など
文面だけではわかりづらい背景も、当記事で丁寧に解説していきます。

この記事を見るとドジャースの後半戦の戦い方がわかるようになります!

先に結論をお伝えすると、今回のトレードのポイントは下記の3点です。
・リーグ制覇に向けたリリーフ強化 (ツインズ ブロック・スチュワート投手)
・外野手のバックアップ強化(スチュワート投手との交換で放出したアウトマン選手の穴埋め)
・プロスペクト選手を確保(今オフFA予定のダスティン・メイ投手を放出)

それでは詳しく解説していきます。

ドジャースのトレード一覧とその狙い

対 ツインズ 後半戦のリリーフエースを獲得

IN:ブロック・スチュワート(投手・33歳)
OUT:ジェームズ・アウトマン(外野手・28歳)

AAAで打率.289 20本塁打と飛躍が期待されるアウトマン選手を放出することで、
ツインズのリリーフエースのスチュワート選手を獲得しました。
スチュワート選手は今季39試合の登板で防御率2.38 14ホールドと、好成績を残しており、
前半戦負荷のかかっていたリリーフ陣に厚みをもたらします。

対 ナショナルズ アウトマンの穴を埋める左キラーの外野手獲得

IN:アレックス・コール(外野手・30歳)
OUT:エリック・スワン(投手・23歳) ショーン・ポール・リナン(投手・20歳)

今季ナショナルズで237打席 打率.274の成績を記録しているコール外野手を獲得
ツインズとのトレードで放出したアウトマン選手の穴を埋める形になりますが、
コンタクト率や選球眼においては戦力アップが見込める補強です。

放出したスワン投手/リナン投手はチーム内プロスペクトランキングの16位と20位の選手。

対 レッドソックス 19歳の有望株獲得

IN:ジェームズ・ティブス3世(外野手・19歳) ザック・エアハード(外野手)
OUT:ダスティン・メイ(投手・27歳)

今季19登板104イニングを消化しているダスティン・メイ選手を放出することで、
レッドソックスのプロスペクト選手2名を獲得
ティブス選手は2024年のMLBドラフト1巡目で指名された有望選手です。

ダスティン・メイ選手はここまでキャリアハイの投球回数を記録しているものの、
防御率4.85と安定した投球は出来ておらず、今シーズンオフにはFAを予定しています。

対 タンパベイ・レイズ / シンシナティ・レッズ 有望株投手獲得

本トレードは、ドジャース・レイズ・レッズの3球団間のトレードとなりました。
ドジャース/レイズがプロスペクト選手を獲得
レッズは実績のある先発投手ザック・リテル(今季22先発/防御率3.58)を獲得しました。

ドジャースとしてはレッズの球団内プロスペクト10位
セルウィノウスキー投手(21歳)に大きな期待が寄せられます。

控え捕手のフェドゥシア捕手を放出し、代わりにロートベット捕手を獲得したものの、
彼は今シーズン調子が上がらず不振に苦しんでいます。
移籍を機に第3捕手としての飛躍を期待したいと思います。

ドジャースIN・アダム・セルウィノウスキー
(投手・21歳・レッズ)
・ポール・ジャーベイス
(投手・25歳・レイズ)
・ベン・ロートベット
(捕手・27歳・レイズ)
OUT・ハンター・フェドゥシア
(捕手・28歳・レイズへ)
レイズIN・ヴァン・ベル
(投手・28歳・レッズ)
・ハンター・フェドゥシア
(捕手・28歳・ドジャース)
OUT・ザック・リテル
(投手・29歳・レッズへ)
・ポール・ジャーベイス
(投手・25歳・ドジャースへ)
・ベン・ロートベット
(捕手・27歳・ドジャースへ)
レッズIN・ザック・リテル
(投手・29歳・レイズ)
OUT・ヴァン・ベル
(投手・28歳・レッズ)
・アダム・セルウィノウスキー
(投手・21歳・レッズ)

トレード 獲得した選手を解説

ここまでトレード全体の内容を振り返ってきましたが、
獲得した選手の中で、後半戦のキーマンとなりうる2選手をピックアップして深堀していきます。

ブロック・スチュワート(投手 33歳 元ツインズ)

スチュワート投手は2014年MLBドラフト6巡目でドジャースに指名された投手です。
紆余曲折あり、古巣であるドジャースに再び帰ってくることとなりました。

平均97マイル(156キロ)の速球が持ち味の、三振が取れるリリーフ投手で、
2023年には28試合に登板するも昨シーズンは右肩の故障もあり、不完全燃焼のシーズンに。

今シーズンはK/BB 3.73・WHIP 1.09と優秀な成績を記録しており、
後半戦ではリリーフエースとしての活躍に期待が高まります。

ドジャースは先発陣に不安があり、前半戦はリリーフへの負荷が多くかかっていましたが、
スチュワート投手の獲得により負担の分散を図ることができます。

推定年俸は87万ドルで、2026年まで契約が残っています。

2025年2024年
登板数3916
防御率2.385.17
投球回数3415.2
勝-負2-10-0
ホールド140
WHIP1.091.47
K/BB(奪三振/与四球)3.732.50
奪三振率10.8511.49

※WHIP:1イニング当たりに許した走者の数。1.10未満なら優秀とされるが、
     被安打数という運要素も絡むため、上振れ下振れリスクがある。
 K/BB:奪三振を与四球で割った数字で、3.5を超えると優秀とされる。
     投手の実力のみで完結する要素のため、投手の本来の実力が現れると言われている。

アレックス・コール(外野手 30歳 元ナショナルズ)

コール選手は2016年MLBドラフト3巡目でホワイトソックスに指名された外野手です。

2024年シーズンは、8月に6試合連続マルチ安打を記録するなど
好調を維持していましたが、左足の故障により離脱。

2025年は昨シーズンよりも数字を落としているものの、
安定した活躍を続けています。

特に出塁率については2024年/2025年共に.370以上という優秀な成績で、
対左打率.314と左投手キラーであることも特徴です。

前述のスチュワート投手とのトレードで
同じく外野手のアウトマン選手を放出することとなりましたが、
安定感についてはコール選手に軍配が上がるでしょう。

2025年2024年
試合数7230
打数19799
打率.274.343
本塁打33
打点2614
盗塁15
OPS.756.950
出塁率.371.425
長打率.386.525

※OPS:出塁率と長打率を足した数値で、.875以上が優秀とされる。
     正確に打者の攻撃力を示す数値であると言われ、チームの得点力との相関性が高い。
 出塁率:打者が塁に出る確率を表す指標で、.370以上で優秀、.400以上で超優秀とされる。

トレード 放出した選手を解説

ここからは今回のトレードにより放出した2選手をピックアップして解説します。
ドジャースのユニフォームを脱ぐことにはなりましたが、
移籍先での今後の活躍にも期待したいと思います。

ダスティン・メイ(投手 27歳 レッドソックスに移籍)

メイ投手は2016年MLBドラフト3巡目でドジャースに指名された投手です。

2025年シーズンはここまでキャリアハイの104イニングを投げ、防御率4.85という成績。
まだ27歳と若く、飛躍のシーズンにはなっていますが、
2021年トミー・ジョン手術、2023年前腕負傷、2024年には食道破裂手術と
故障離脱が多い選手になっています。

また、今シーズンオフにFAも控えているため、
ドジャースとしては先発ローテーションを守るメイ投手をレッドソックスに放出し、
有望な若手を獲得するという方針に舵を切ることとなりました。

レッドソックスでの後半戦の覚醒に期待したいと思います。

推定年俸は213万ドルで、前述の通り今シーズンオフにはFAを控えています

2025年2024年
登板数199
防御率4.852.63
投球回数10448
勝-負6-74-1
WHIP1.350.94
K/BB(奪三振/与四球)2.262.13
奪三振率8.396.38

※WHIP:1イニング当たりに許した走者の数。1.10未満なら優秀とされるが、
     被安打数という運要素も絡むため、上振れ下振れリスクがある。
 K/BB:奪三振を与四球で割った数字で、3.5を超えると優秀とされる。
     投手の実力のみで完結する要素のため、投手の本来の実力が現れると言われている。

ハンター・フェドゥシア(捕手・28歳・レイズに移籍)

フェドゥシア選手は2018年MLBドラフト12巡目にドジャースから指名された捕手です。

開幕前は正捕手ウィル・スミス選手、控え捕手オースティン・バーンズ選手に次ぐ
3番手捕手でしたが、球団のトッププロスペクトのダルトン・ラッシング選手の台頭により
出場機会に恵まれない状況になっていました。

捕手層の薄いレイズに移籍したことで、出場機会が増加する可能性も高く、
このチャンスをものにする活躍に期待したいと思います。

2025年2024年
試合数25
打数212
打率.000.333
本塁打00
打点01
盗塁00
OPS.333.762
出塁率.333.429
長打率.000.333

まとめ

デッドライン直前のトレードについて、
ドジャースは既存の戦力の穴埋めをしつつ、堅実な立ち回りを行ってきた印象です。

特に不安のあるリリーフ陣にスチュワート投手を加え、
その代わりに放出したアウトマン選手の穴にはコール選手を充てるという
安定感を高めるトレードを実施してきました。

メイ投手を放出したものの、きっちりとプロスペクト選手も確保しており、
来年以降も新戦力と補強ががっちりと嚙み合い、上位争いを繰り広げていくことが予見されます。

今後もMLBに関する気になる情報をわかりやすくまとめていきますので、
別の記事も読んでいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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