【MLBスーパースターの軌跡】フレディ・フリーマンが貫く“プロフェッショナル”の美学とは?

最近、日本でもMLB(メジャーリーグベースボール)がテレビやSNS、ネットニュースなどで取り上げられる機会が増え、気づけばMLBに興味を持ち始めたという人も多いのではないでしょうか。かく言う筆者もその一人です。これまで約20年間、NPB(日本プロ野球)を追い続けてきましたが、MLBのスケール感やスター選手たちの活躍ぶりに惹かれ、今ではすっかりハマり始めています。

しかし、MLBとNPBでは文化やシステムが大きく異なるため、初めて観る人にとっては「どこから楽しめばいいの?」と戸惑うことも多いはずです。そんな中で筆者が感じたのは、「まずは選手一人ひとりのストーリーを知ること」こそが、MLBをより深く、より面白く観るための第一歩であるということ。

本記事では、そんなMLBの中でも「野球人としての姿勢」で多くのファンを魅了するスーパースター、フレディ・フリーマン(Freddie Freeman)について、そのドラフトから現在までの軌跡を辿っていきます。


フレディ・フリーマンとは?

本名:フレデリック・チャールズ・フリーマン
生年月日:1989年9月12日
出身地:アメリカ・カリフォルニア州
ポジション:一塁手
所属:ロサンゼルス・ドジャース(2022〜現在)
主な受賞歴:MVP(2020年)、シルバースラッガー賞(3回)、ゴールドグラブ賞、オールスター選出(6回以上)

フリーマンは、チームの柱として長年君臨してきた“職人型”スラッガー。常に安定した成績を残しながら、野球に対する誠実な姿勢やリーダーシップでもファンやチームメイトから厚く信頼されている存在です。


ドラフトは高校から即プロへ

2007年のMLBドラフトにて、アトランタ・ブレーブスから2巡目(全体78位)で指名されたフリーマン。高校時代から卓越した打撃技術を評価されており、当初は大学進学の予定もありましたが、プロの道を選択。

指名直後からマイナーで順調に成績を残し、着実にステップアップしていきました。ちなみに、同年のブレーブス1巡目指名は通算300勝投手トム・グラビンの再来とも期待された右腕、ジェイソン・ヘイワードで、フリーマンとは同期として将来を期待されたコンビでした。


メジャーデビューと着実な成長

2010年にメジャー初昇格。翌2011年には開幕から一塁手として定着し、シーズン通して活躍。以降は怪我の少なさと安定感を武器に、ブレーブスの顔として10年以上プレーを続けました。

特に2013年からは毎年打率3割前後をキープし、チームの主軸として、またクラブハウスのリーダーとしても存在感を増していきます。


MVP受賞とコロナ禍の激闘(2020年)

2020年はコロナ禍によりMLBは60試合に短縮された異例のシーズン。その中で、フリーマンは自身初のナ・リーグMVPに輝きます。

  • 打率.341(リーグ2位)
  • 出塁率.462
  • 長打率.640
  • 13本塁打/53打点

特筆すべきは、この年の開幕直前に新型コロナウイルスに感染し、40度以上の高熱で入院も経験したにもかかわらず、驚異的な回復を見せて復帰後すぐに好成績を残したこと。人間的な強さとプロ意識が際立ったシーズンでした。


念願のワールドシリーズ制覇(2021年)

フリーマンはブレーブスの主砲として長年チームを支えてきましたが、2021年にようやく念願のワールドシリーズ制覇を達成。

ブレーブスはプレーオフでドジャースやアストロズといった強豪を破り、1995年以来となる栄冠を手に。フリーマン自身も大舞台でホームランを放つなど勝負強さを見せつけ、球団とファンにとって“待望の瞬間”となりました。


涙の別れとドジャース移籍の背景(2022年)

2021年オフ、ブレーブスとの契約が終了。多くのファンがフリーマンとの再契約を期待していましたが、球団はFA市場でマット・オルソンを急遽獲得。事実上の「別れ」が決定しました。

報道によると、フリーマン側は長期契約を希望していたのに対し、ブレーブスは年数や金額面で慎重な姿勢を崩さず、交渉が難航。その間にドジャースが動き、6年1億6200万ドルの契約を提示して移籍が実現しました。

ドジャース入団会見ではフリーマンが涙を流しながら「アトランタは第二の家族だった」と語った姿が、多くの野球ファンの胸を打ちました。


新天地での再出発と変わらぬ安定感

ドジャースでもフリーマンはすぐに主軸として機能。2022年にはリーグ最多安打(199本)、打率.325を記録し、再びMVP投票上位に食い込む活躍を見せます。

守備でも一塁手として安定感抜群で、チーム内でもリーダーとしての存在感を強めています。


変わらぬ姿勢が生む“信頼と実績”

フリーマンの最大の魅力は、「プロとしての姿勢が一切ブレない」こと。派手なガッツポーズや感情的なプレーよりも、1球1球を大事にする真面目なスタイル。そして家族思いで、チームメイトを第一に考えるリーダーシップ。

そんなフリーマンの姿は、成績以上にファンの心を惹きつけ、尊敬を集めています。


まとめ:フリーマンという“安心感の象徴”

フリーマンは、MLBにおける「安定感」「誠実さ」「信頼」の代名詞とも言える選手。長年にわたって変わらぬ高水準のパフォーマンスを発揮し続けることは、決して簡単ではありません。


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今回はフレディ・フリーマンについてご紹介しましたが、MLBにはまだまだ魅力的な選手がたくさんいます。もし「この選手のことをもっと知りたい」「この選手の軌跡も記事にしてほしい」という声があれば、ぜひコメント欄やSNSで教えてください!

MLBの面白さを一緒に深掘りしていきましょう!

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