キャンプといえば焚き火やBBQなどが主役になりがちですが、日中の時間をどう過ごすかは意外と悩みどころです。特にファミリーや友人グループで出かける場合、全員が楽しめるアクティビティがあると、キャンプの満足度がぐっと高まります。
そこで今回ご紹介するのが、北欧フィンランド発祥のアウトドアスポーツ「モルック」です。木の棒を投げて木製ピンを倒すだけのシンプルなゲームですが、奥深い戦略性と幅広い世代が楽しめるバランスが魅力。キャンプ場でも気軽にプレイできるため、今じわじわと人気が高まっています。
モルックとは?フィンランド生まれのスポーツ
モルック(Mölkky)は1996年にフィンランドで誕生したアウトドアゲームです。カレリア地方の伝統遊び「キイッカ」を元に開発され、木製のスキットル(ピン)とモルック棒だけでプレイする、環境に優しいエコなスポーツとしても注目されています。
年齢や体格に関係なく誰でも楽しめるシンプルさと、点数の駆け引きが魅力で、現在では世界大会が開かれるほどの競技に発展しています。
モルックの基本ルール
モルックのルールはとてもシンプルです。以下が基本的な流れです。
- 1〜12の番号が書かれた木製のスキットル12本を三角形に配置する
- 順番に1人ずつモルック棒を投げる
- 倒れたスキットルの数や番号に応じて得点が決まる
- ぴったり50点になった人が勝利
- 50点を超えてしまったら25点に戻る
- 3回連続で倒せなかったら失格
得点のルールは以下の通り:
- 1本だけ倒した → 倒したスキットルの数字が得点
- 2本以上倒した → 倒れた本数が得点(数字は無関係)
スキットルは倒れた場所でそのまま立て直すため、試合が進むにつれて散らばっていき、難易度と戦略性が増します。
モルックがおすすめな理由
- 子どもからお年寄りまで遊べる:投げる動作がシンプルで、力も必要ないため、年齢を問わず楽しめます。
- キャンプとの相性抜群:特別な設備が不要で、芝生や広場があればすぐに始められます。
- 少人数でも大人数でもOK:2人からチーム戦まで柔軟に遊べます。
- 木製でエコ:自然素材を使っているため、アウトドアにぴったりです。
- 戦略性がある:単純な運動ではなく、どのスキットルを狙うかの戦略が勝敗を分けます。
モルック上達のコツ
- 腕はまっすぐ:投げるときは腕をまっすぐ下ろしたまま振るのが基本。体のブレを抑えましょう。
- 狙う位置を定める:ピンが広がってくると、どの数字を狙うかが重要に。状況に応じた判断力も大切です。
- 力よりコントロール:強く投げるよりも、狙った場所に当てることが大事。安定感のあるフォームを心がけましょう。
日本でも大会が開催されている!
実はモルックは、日本でも注目が集まっており、全国各地で大会が開催されています。モルック日本協会が主催する公式戦のほか、地域のイベントやフェスなどでも取り入れられることが増えています。
2023年には日本代表チームが世界大会にも出場しており、徐々に競技としての認知度も高まっています。世界を目指すプレイヤーも出てきており、今後ますます盛り上がりを見せるでしょう。
まとめ|モルックでキャンプをもっと楽しく
モルックは誰でも簡単に始められて、奥深く戦略的な要素も兼ね備えたアウトドアゲームです。特別な道具や広いスペースがなくても楽しめるため、キャンプ場や公園、庭先でも活躍します。
家族や友人と過ごすキャンプのひとときに、ぜひモルックを取り入れてみてください。笑いあり、真剣勝負ありの素敵な思い出になること間違いなしです。
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