最近、日本でもMLB(メジャーリーグベースボール)がテレビやSNS、ネットニュースで頻繁に取り上げられ、野球ファンの視野が急激に広がっていると感じます。筆者もその一人。約20年間NPBを追ってきましたが、MLBの舞台で活躍する“日本人選手”たちの存在に、誇りと興奮を覚えるようになりました。
その中でも、とりわけ鮮烈な印象を残したのが、“田中将大(Masahiro Tanaka)”。NPBで栄光を掴んだ後、2014年からヤンキースで挑戦を続け、日本人先発投手としての頂点を追求し続けたその軌跡を、MLB成績を中心に辿ります。
輝かしいデビューと安定感(2014年)
2014年4月4日、ヤンキースでメジャーデビュー。7回2失点・8奪三振で白星スタート。その年は13勝5敗、防御率2.77、141奪三振と振るい、圧倒的な「田中将大らしさ」を初年度から発揮しました ()。
成熟期と抜群の安定感(2015–16年)
2015年は12勝7敗・ERA3.51、2016年には14勝4敗・ERA3.07と、常に先発ローテを支えるパフォーマンスを継続。特に2016年は、31試合で199.2イニングを投げ、年間規定投球回を突破しました ()。
試練と復調(2017–18年)
2017年はケガや調整不良で13先発・12敗と苦戦(ERA4.74)するも、2018年には12勝6敗・ERA3.75と再び復調。故障と戦いながらも、経験に裏打ちされた投球を見せました oai_citation:0‡espn.com。
短縮シーズンでの輝き(2019–20年)
2019年は11勝9敗ながら182イニング・149奪三振・ERA4.45と健闘。2020年は新型コロナの影響で60試合制の中、10試合で3勝3敗・ERA3.56・44奪三振と、常にチームに貢献した姿勢が光りました oai_citation:1‡baseballsavant.mlb.com。
MLB通算成績と日本復帰
通算では78勝46敗、防御率3.74、991奪三振、WHIP1.13という優れた成績を残し、先発投手としてヤンキースを長く支えました oai_citation:2‡baseball-reference.com。
2020年オフに日本復帰を決めた背景には、パンデミック下での人種差別への懸念などもありましたが、MLBでの7年間は日本人投手の歴史に確かな足跡を刻みました ()。
シーズンごとのMLB成績(ヤンキース)
年 | G | GS | IP | W–L | ERA | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | 20 | 20 | 136.1 | 13–5 | 2.77 | 141 | 1.06 |
2015 | 24 | 24 | 154.0 | 12–7 | 3.51 | 139 | 0.99 |
2016 | 31 | 31 | 199.2 | 14–4 | 3.07 | 165 | 1.08 |
2017 | 30 | 30 | 178.0 | 13–12 | 4.74 | 194 | 1.24 |
2018 | 27 | 27 | 156.0 | 12–6 | 3.75 | 159 | 1.13 |
2019 | 32 | 31 | 182.0 | 11–9 | 4.45 | 149 | 1.24 |
2020 | 10 | 10 | 48.0 | 3–3 | 3.56 | 44 | 1.17 |
通算 | 174 | 173 | 1,054.1 | 78–46 | 3.74 | 991 | 1.13 |
*データはMLB公式およびStatMuseより抜粋 oai_citation:3‡baseballsavant.mlb.com
まとめ:田中将大がMLBに示したもの
田中将大は、NPBからMLBへの移籍当初こそ“未知の挑戦”でしたが、初年からの安定感ある投球と、試練を乗り越えるメンタリティで、ヤンキース先発陣の柱となりました。その功績は、日本人投手の可能性を世界に示したと言っていいでしょう。
あなたの「気になるMLB選手」を教えてください!
今回は田中将大選手をご紹介しましたが、MLBにはまだまだ魅力的な選手がたくさんいます。もし「次はこの選手を書いてほしい!」というリクエストがあれば、ぜひコメントやSNSで教えてください!
MLBの奥深さを一緒に楽しんでいきましょう!
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