【MLBスーパースターの軌跡】マニー・マチャド――“選ばれし者”が歩んだ超王道のキャリア

最近、MLBの注目度が日本でも高まり、筆者も20年間見てきたNPBに加え、MLBの深みと奥行きを楽しむようになりました。その中で、圧倒的な存在感を放つのがマニー・マチャド(Manny Machado)です。

遊撃・三塁を守れる守備職人でありながら、年間30本塁打・100打点を軽くクリアする打撃力。今回は、その華麗なキャリアを“ドラフトから現在”まで丁寧にたどります。


ドラフト時の評価:アレックス・ロドリゲスの再来?

マチャドは2010年MLBドラフトで全体3位でボルチモア・オリオールズから指名されました。高校時代から全国的に注目され、「アレックス・ロドリゲスに最も近い高校生内野手」という高い評価を受けていました。

  • 出身:フロリダ州マイアミの名門ブリトー高校
  • 投打:右投右打、遊撃手として全米1位評価も
  • 特徴:柔らかいグラブさばき、長打力、野球IQの高さ

当時のスカウトの間では「A-Rodのクローン」と言われるほどの評価を受け、即戦力ではないが“将来の球団の柱”という期待が込められた逸材でした。


メジャーデビュー~守備職人としての評価確立(2012〜2017)

  • 2012年8月:20歳でMLBデビュー。いきなり2試合連続ホームランで話題に
  • 2013年:打率.283、14HR、71打点でオールスター初出場+ゴールドグラブ賞
  • 2015年:フル出場で35HR・20盗塁。攻守ともに“MLB屈指のサード”と評価される
  • 守備面:遊撃→三塁に完全コンバートし、圧倒的な強肩と反応でファインプレー連発
  • 2016年:オールスター出場、シーズン序盤に3HRゲームなどを記録

「攻撃型三塁手」と「守備職人」の両立を可能にした選手として、MLB全体からリスペクトを集めていきます。


2018年:大型契約目前の“勝負の年”

FAを控えた2018年、開幕から圧倒的な活躍を見せたマチャドは、シーズン途中にドジャースへトレード移籍。この年は打率.297、37本塁打、107打点と自己ベスト級の成績を残し、オフには超大型契約へ向けた土台を作りました。


2019年〜:パドレスの顔として“リーダー”に進化

2019年2月、パドレスと10年3億ドルの大型契約を締結。これは当時MLB史上最大の契約であり、「再建中の球団にスターが加入した」と全米を驚かせました。

契約後の主な活躍:

  • 2020年:コロナ短縮年ながら.304、16HR、47打点でシルバースラッガー賞
  • 2022年:打率.298・32HR・102打点でMVP投票2位に
  • 2023年:キャプテンとしてチームを牽引し、守備面でもゴールドグラブ級の活躍
  • 2024年:復調気味のシーズンでシルバースラッガー再受賞。チームの精神的支柱に

また、若手(タティスJr.など)をまとめるベテランとしてもリーダーシップを発揮し、“勝つための選手”としてその価値を上げています。


シーズンごとの主要成績(G/PA/H/AVG/HR/RBI/SB)

GPAHAVGHRRBISB
20125120250.2627262
2013156667189.28314716
2015162713181.286358620
2018162709188.2973710714
2019156661150.25632855
20206025468.30416470
2021153665157.2782810612
2022150644172.298321029
2023138565141.25824806
2024143596165.27629895
2025*8733297.29214513

*2025年は6月末時点の成績。


まとめ:スターであり、リーダーであり、勝者である

マチャドは「ドラフト上位で評価された期待株」として、そのまま“スター”になった非常に珍しい選手です。しかし彼の真価は、自己を磨き、守備も攻撃もチーム貢献も高次元でやり遂げる“完成度の高さ”にあります。

これからもパドレスを支える存在として、そしてMLB全体の顔のひとりとして、マチャドの歩みは続いていきます。


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今回はマニー・マチャドをご紹介しましたが、MLBにはまだまだ魅力的な選手が数多くいます。気になる選手がいれば、ぜひコメントやSNSで教えてください。次回もMLBの奥深い世界を一緒に探っていきましょう!

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